ビジョンの共有
経営者が経営ビジョンを持つことは非常に重要なことです。
ただ、この経営ビジョンがしっかりと従業員に示され、共有されていないのではまさに机上の空論、何の意味もないものになってしまいます。
より効果的なものとするためには、ビジョンをしっかりと従業員と共有し、お互いがこれを意識出来るようにしなければなりません。
ここで重要になるのは、経営ビジョンについて多角的な視点から見つめてより効果的なものに変えていくことが重要です。
洗い出しの方法
では、ビジョンを洗い出していくための方法について紹介します。
よく利用されるのが、4つの切り口を使った成功要因の洗い出しで、これを元にして今後のビジョンを見つめていくことになります。
まず1つ目の切り口となるのが、カスタマーの視点です。
要するに客の視点に立つということです。
客の視点は苦情の件数や売上高などから得る事ができるでしょう。
これらを元にして今後の経営方針を画策します。
2つ目の切り口となるのが、業務プロセス改善対応の視点です。
店舗のレイアウトや必要な品揃えなどがこのカテゴリーとして該当します。
これを知るためにはレジスターのPOSデータなどが利用出来るでしょう。
3つ目の切り口となるのが、業績監査の視点です。
どのような状況において利益が発生しているのかをチェックし、その観点から利益が発生した理由を洗い出す、という結果からくるビジョンとなります。
最後に4つ目の切り口となるのが、人材育成の視点です。
今後の成長を支えるために必要なのは従業員の適切な成長ということになるでしょう。
これを示すための視点がこの視点ということになります。
これらを1つではなく、それぞれの視点からチェックして判断することが必要です。
バランススコアカード等を利用しつつ、判断していくようにしましょう。