新事業進出

企業としての利益を拡大するための方法の一つとして考えられるのが「新事業進出」です。
新しい事業に乗り出す事で利益ルートを増やすというものですが、当然ながら新しいことをやる分、他の改革よりもリスクが高い方法となります。
失敗すると大きなダメージを受ける可能性もあるものの、乾坤一擲の大躍進を引き入れられる可能性もあり、ハイリスク・ハイリターンな手法と言って良いでしょう。
では、この新事業進出を行う場合にはどのようなことに注意しなければならないのでしょうか。

重要なのは、新しい事業の種類に関して、現在の自社の状況や外部的要因などと照らし合わせながら検証していくことです。
まず、自社が持っている既存事業とのシナジー(相乗効果)について考えていきましょう。
例えば、全くノウハウを持っておらず、関係がないような事業に新規進出するというのは、非常にリスクが大きく成功確率が低いものとなってしまいます。
具体的な例は難しいですが、今までインターネット事業をメインにしていたのに、いきなり自動車業を始めても意味がないということです。

インターネット事業がメインだったのであれば、今度はそれを元にした広告業を始めたり、技術や知識を流用できるものを利用していくことが重要になります。
販路の利用や土地の利用なども合わせ、効果的かどうかを検討しましょう。

他の企業との連携が可能かどうかもポイントの1つです。
自社内だけでは難しいことであっても、関係企業と連携すればより良いものを作っていくことが可能となるでしょう。
Win-Winの関係が築く事ができれば,今後より大きな企業へとお互いが上り詰めていくことも可能になります。

外部環境との比較

そして何より重要で、かつ自社だけでは何とかすることが出来ないのが「外部環境」に適しているかどうか、ということです。
これについてはPEST分析などでも登場した条件を利用することが出来るでしょう。
例えば円高の経済状況では、輸入業は得をしますが輸出業は損をします。
このような状況でわざわざ輸出業を新事業として考える必要性は薄い、ということです。

この他にも、時代の流れなどを考慮して新事業の展開方向を考えていく必要があるでしょう。
古き良き風潮を守ることも重要ですが、新しい時流を見逃さないことも重要です。
波にのることが出来れば、一気に高みに到達出来る可能性も秘めているのが経営の妙です。

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